今回は「アイラ島?アイラ・モルト・ウイスキーとは?世界的スコッチたちを完全網羅!!」ということで、アイラ島で作られるウイスキー(アイラモルトウイスキー)たちの紹介やアイラ島とはどういう場所なのか?、癖のあるアイラモルトウイスキーの特徴をご紹介していきます!

アイラモルトウイスキーの代表的な銘柄だけを知りたい方は「アイラモルトウイスキーの蒸留所銘柄10選!世界で有名なスコッチたちを紹介!」をご覧ください。ぜひ面白い銘柄がそろっていますので、興味がある方は楽しんでください。

 

アイラ島ってどこ??

アイラ島はスコットランドの西、インナー・ヘブリディーズ諸島の一番南にある島。ジュラ島のすぐ西側に位置しており、「ヘブリディーズ諸島の女王」として知られています。また、ここアイラ島は「ウイスキーの聖地」としても知られています。

アイラ島は南北に40km、東西に30km、面積は600km2程の小さな島です。大きさとしては東京23区と同程度、淡路島より少し大きいくらい。
現在は3000人になっているらしく、この島には紀元前8,000年頃から人が住んでいるようなので、人間が暮らしている歴史は10,000年超えています。

気温が低く、湿度は高く、メリハリの効いた四季の変化があるのでこの気候がウイスキーのもとになる大麦の育成に適していたと言われています。

海に囲まれた島なので、このエリアで作られるスコッチウイスキーは、潮、海、磯の香りをぎゅっと凝縮した、燻製のようなスモーキーな香りが特徴。とてもヘビーで独特な匂いはピート香、ヨード香と呼ばれて、シングルモルトウイスキーを世界的に有名にしました。

ちなみにスコッチウイスキーとは?と思ったかたは「スコッチウイスキーとは?基本を知ろう-初心者入門編-」をご覧ください!!

 

アイラ島がウイスキー愛好家に有名な理由

世界中のウイスキー愛好家が一生に一度は行きたいというほど、魅力的で個性的な蒸留所がここ、アイラ島内には揃っています。
個性豊かで世界的にも人気のある、島内のシングルモルトウイスキー蒸留所を紹介します。その蒸留所はブルックラディ、ブナハーブン、カリラ、アードベッグ、ラガヴーリン、ラフロイグ、ボウモア、キルホーマン、ポートエレン、ガートブレックです。
この蒸留所達が世界中の人々に愛される理由。
それはアイラ・モルト・ウイスキーならではの「スモーキーさ」にあります。

 

アイラモルトのスモーキーさとは?

スコッチウイスキーは“薬品臭い”“煙臭い”“ヨードチンキの臭い”“正露丸みたいな味”といわれることが多いのですが、アイラモルトウイスキーはこの臭いや味が特長のウイスキーなのです!

この海っぽく、磯っぽい強い香りこそがアイラモルトウイスキー最大の特徴である「ピート香」です。
アイラ島ではほとんどの蒸留所が海に面しており、その土地の四分の一はピートという泥炭を含む湿原に覆われています。
このピートは海藻を含んでおり、強烈な磯臭さがあります。
アイラモルトウイスキーをつくる時は、このピートを湿原から切り出して、麦芽の乾燥に使っています。
それにより、独特のにおいがするスコッチウイスキーができあがるのです。

飲みくちの良いスペイサイドモルトウイスキーやハイランドモルトウイスキーを飲んだ後に、このアイラモルトウイスキーを飲むと口の中でまず正露丸のような味がし、鼻を通した後は煙のような燻製の臭いがなかなか取れません(笑)
後ほど紹介していきますが、銘柄によってはしばらくの間、煙臭さがとれないので、初めて飲む方はお気をつけてください!
これは他のどの地域にもないアイラモルトウイスキーだけの特徴です。

このアイラモルトが好きな人は本当に癖になってしまうので、やめられなくなりますよ~

 

このアイラモルトウイスキーたちがキーに!?

アイラモルトウイスキーが他のウイスキーを作る時に使われていることがあります。

例えば、有名な銘柄で言うとジョニーウォーカーブラックラベルやホワイトホースにはラガヴーリンが、ブラックボトルにはブナハーブンがキーモルトとして使われています。また、バランタイン17年のキーモルトはアードベッグが使われていますね~

 

 

アイラモルトウイスキーの主要銘柄10選!

アイラモルトウイスキーの主要な銘柄からもう手に入れる事ができない銘柄までご紹介します!

アイラモルトウイスキーのおすすめの飲み方や作り方もご紹介しています。特に、アイラモルトウイスキーの美味しい飲み方は参考にしてみてください。

それでは、アイラモルトウイスキーの世界へ行ってみましょう!(癖が強い順番になってます((笑)))

 

アイラモルトウイスキーの代表的な銘柄だけを知りたい方は「アイラモルトウイスキーの蒸留所銘柄10選!世界で有名なスコッチたちを紹介!」をご覧ください。ぜひ面白い銘柄がそろっていますので、興味がある方は楽しんでください。

 

 

アードベッグ(Ardbeg)

アードベッグは、究極のアイラモルトウイスキーとも称され、世界的に評価の高い逸品です。1815年創業の、古典的かつ伝統的なアイラモルトで、スコッチウイスキー「バランタイン」の原酒でもあります。

その味わいは強烈の一言で、正露丸のような味わいが広がり、鼻を通すと燻製の香りや煙をそのまま吸い込んでいるような感覚があります。

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その強烈なピート香や薫香に慣れてくるとわかるのですが、最初に飲んだ時よりもクリーミーで甘い味わいに気づくはずです。

ストレートで少量を口に入れしばらく口の中で楽しんだ後、鼻に通し少しおいていったん愉しみます。その後チェイサーを飲むと、さまざまな香りが一気に爆発するように感じられます。また、チェイサーを飲んでも強烈な余韻が続くため、これも愉しみの一つでもあります。

非常に個性的あるがゆえに一度癖になると病みつきになる一本がこの「アードベッグ」なのです!現行品は全般的にかなりクセのあるピート臭がしますので、飲む人を選びますが、一度クセになると抜けられない魅力を持っています。

 

 

 

ラフロイグ(Laphroaig)

ラフロイグはその強烈な個性と完成度の高い味わいで世界中に数多くの愛好家がいるアイラモルトウイスキーです。

個性豊かなアイラモルトウイスキーの中でも、飛びぬけて独特かつ強烈なフレーバーを持つウイスキーであり、味を形容する語句として「薬品(正露丸?)」「硫黄」「ヨード」「消毒液」「薬品」などといわれており、アイラモルトウイスキーが好きな人でも苦手な人がいる半面、このモルトにはまって戻れない人もいます。

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ラフロイグはチャールズ皇太子御用達のウイスキーで、ラベル上部の真ん中にそれを証明する「プリンス・オブ・ウェールズ」のマークが描かれているのは有名です。(余談ですが、10年物ではなく15年ものが愛飲されているそうです)

まずラフロイグを飲もうとすると非常に強いピート香が鼻につきます。ウイスキーなのか薬品なのかわからなくなるほどです。しかし口に含んでみると意外にもフルーティーさ(ココナッツやバナナを感じさせるような甘み)があり、強烈なピート香とうまく合っているのがわかります。舌に残るのが重厚なピート香です。

 

 

 

ラガブーリン(Lagavulin)

ラガブーリン(Lagavulin)とは「水車小屋のあるくぼ地」の意味で、別名「アイラの巨人」として有名なアイラモルトウイスキーです。スコッチウイスキー「ホワイトホース」の原酒としても有名です。アイラモルトウイスキーの中でも「最高峰」の呼び声が高いのも頷けます!

味と香りは一言でいえばこれまた「強烈」。スモーキーでヘビーなピート香とシェリー樽熟成特有のフルーティな甘い香りと個性的な味が多くのファンを魅了しています。ウイスキー好きが最後に行き着く「銘酒中の銘酒」かもしれません。

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初めはこの強烈なスモーキーなピート臭を感じますが、深く嗅いでいると、まろやかでまったりとした、甘い深い香りが感じられます。口に含むと奥深い甘みとスモーキーでヘビーなピート香が口一杯に広がり、口と鼻からウイスキーの香りが広がる。この後味と、長く残る余韻がいいです!

また、バーで一番みかけるのは16年もののオフィシャルボトルですが、よく似たラベルで「12年カスクストレングス」も流通しています。今となっては非常に高価であるが、80年代に流通していた白いラベル(ホワイトホース表記)の12年オールドボトルも名酒ですので、気になる方はぜひお買い求めください!

 

 

キルホーマン(Kilchoman)

キルホーマンは2005年末に蒸留を開始した(アイラ島では124年ぶり)スコットランド最西端の蒸留所です。スコットランドの法律で「熟成3年以上」がウイスキーの条件となるため、シングルモルトウイスキーとしての販売は2008年から始まっているのでかなり若いといえます。地理的にはアイラ島の他の蒸留所が全て海に面しているのに対し、キルホーマンは唯一内陸部にあるというの特徴です。蒸留所の規模や生産量は他の蒸留所に比べて小さく、ここ数年は小ロットの限定生産ボトルを小刻みにリリースすることが多いので限定感があります。

アイラ島内蒸留所のウイスキーは、ほとんどが「ピート」と呼ばれる泥炭で麦芽を乾燥させるので、ウイスキーに燻製や煙のような臭いが付くが、キルホーマンはその中でもヘビーピートなものが多いのも特徴です。

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5年未満の原酒を使っているため、熟成感が少ないのは仕方ないですが、それでもピート臭は強烈で未熟というよりも若さあふれた逸品に仕上がっています。

 

 

 

カリラ(Caol Ila)

Caol Ilaと綴って「カリラ」と発音するカリラ蒸留所。蒸留所はヘクターヘンダーソンによって1846年に創業されました。カリラは有名なブレンデッドウイスキー「ジョニーウォーカー」のキーモルトとして使用されています。

色は明るく輝く琥珀色。スモーキーさの中にヨードの香りが漂い、口に含むとバランスの良いフルーティな甘さが広がります。余韻としてはしっかりとしたピート香が感じられ、徐々にドライでスパイシーな味わいに変化します。

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ボウモア(Bowmore)

ボウモアはアイラ島内最古の蒸留所で伝統的な製法で作られるアイラモルトウイスキーです。アイラ島の西中央部にある、島では最古(1779年創業)の蒸留所。別名「アイラモルトの女王」。’80~’90年代にサントリーが資本参加し、現在は子会社化されています。サントリーが販売元でもあるため、新ラベルの現行版は日本のバーでも見つけやすく気軽に飲めます。ボウモアは日本人になじみ深いアイラモルトウイスキーです。

アイラモルトウイスキーの中ではピート香が抑えめですが、それでも他の地域で製造されるものに比べたらかなりピーティーな部類に入ります。

特徴的なピート香、ヨード香に加えて味の方もかなり個性的ですので穏やかな浜辺を思わせるような塩っ気のある味にかすかな甘みが加わり、それに華やかな花の香りと磯の香りが合わさることによって絶妙なバランスを保っています。

 

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ポートエレン(Port Ellen)

ポートエレンとはアイラ島の港の名前で蒸留所は1825年に創業したが1983年に創業停止しています。現在店舗やネットショップに出回っているボトルは1983年までに蒸留された原酒のみしかありません。

ポートエレンは年代や熟成樽の違いによって全く違う味わいや香りになっています。しかし、保存状態のよいポートエレンに共通するのは、アイラモルトウイスキー特有のピート感はありつつも、甘みの中に塩辛さが含有されています。

世界中にファンも多く、「幻のモルトウイスキー」とも言われていますが、80年代前半に蒸留された原酒のストックがわりと多く、今でも2~3万円程度で新ボトルとしてリリースされることもあります。1983年より後のビンテージは存在せず、既に蒸留のためのポットスチルは取り外されているようですので、再開される見込みもないようです。

 

ブナハーブン(Bunnahabhain)

ブナハーブンは1881年創業のアイラ島北部の蒸留所で、口当たりは軽く香りもライトであるアイラモルトウイスキーです。「カティサーク」などの原酒にも使われています。「Bunnahabhain」は「河口」の意みがあります。なお、この蒸留所では「ブラックボトル」というウイスキーを手掛けており、これは、アイラ島を代表する七つの蒸溜所のモルトをブレンドしたウイスキーである。

「やわらかなアイラ」「もっとも飲みやすいアイラ」とも呼ばれています。スモーキーさは控えめにして、奥に海のフレッシュさを感じさせるようなやわらかな味わいです。アイラモルトであるにもかかわらず、やさしい口当たりと飲みさすさが、ブナハーブンの最大の特長です

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アイラモルトウイスキーの中では珍しく、ほとんどピートで麦芽を乾燥させない製法で作られているので、口当たりは軽く香りもライトであるのが特徴です。ピートの強さは一般にフェノール値(ppm)で表されるが、アードベッグが50ppm前後、ボウモアが20ppm強に対し、ブナハーブンは2~5ppmと他のアイラモルトウイスキーの中でも低いです。

アイラモルトウイスキーにしては特徴がそれほど無いために扱っていないバーも結構ありますが、よく置いてあるのは色の濃さが特徴の12年ものが多い。12年の割に、非常に濃い琥珀色です。香りはナッツやドライフルーツのような芳醇な香りがあり、奥に若干のピート香も感じられると思います。

ブルックラディ/ブルイックラディ(Bruichladdich)

ブルックラディ/ブルイックラディはクラシックなスタイルであるノンピートフローラルな特徴を持つアイラモルトウイスキーです。スコットランド産の大麦を100%使用しています。アイラ・モルトの息吹の感じられる、ドライなウイスキー。それがブルックラディです。

フローラルで上品なその味わいは、初めてのアイラモルトウイスキー初心者に最適の逸品であることは間違いありません。

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蒸留所は1881年に設立されています。ブルックラディとはゲール語で、「海辺の丘の斜面」という意味だそうです。ブルイックラディは1881年に創業した蒸留所で、1994年に一旦閉鎖されたが2001年に復活。ブルイックラディ蒸留所では、コンピューターや自動機器を一切使用せず、昔のままに職人たちによる妥協のな い手造りがされているそうで、何と120年以上前の創業当時の設備を未だに使い続けているそうです。

超ヘビーピートの「オクトモア」や「ポートシャーロット」などは、この蒸留所のブランドです。

ブルックラディはボトルの種類が多く味も香りも幅広いので、ブルックラディがどんな味であるかを1本のボトルだけで表現するのはかなり難しいのです!一番よく目にするアクアブルーの公式ボトルは、アイラ島内のスコッチウイスキーにしては癖のないクリーミーな味が特徴です。

 

 

 

 

ガートブレック(Gartbreck)

ガートブレックは2014年着工/2015年蒸留開始予定のアイラ島9番目となる新蒸溜所になります。場所はボウモアより南西に約2.5キロほど離れた湾岸沿い。オーナーはフランスに本拠を置くケルティック・ウィスキー社のオーナー、ジャン・ドネイ氏です。典型的なマイクロ蒸溜所であり、規模はキルホーマンよりもさらに小さいらしいです。ウェブサイト(www.gartbreck.com)があるが、より詳細な情報はFacebookページで随時公開されているようですので要チェックです。スコットランド法で「熟成3年以上」がウイスキーの条件となるため、2018年以降の販売を目指しているようです。

どんな味わいになるのか楽しみですね~


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Whis&keyの運営部代表。日々ウイスキーの研究をしているが、奥が深すぎてついていけない(笑)ウイスキーが大好きで、もっとウイスキーを知ってもらいたいので初心者にもわかりやすい情報を、と奮闘中!ウイスキーに関連するビジネスをしていきたい!近日中にbarを開きます!