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傾けると斜めに立つウイスキーボトルが独特
今日は伝統あるスコッチウイスキーの一つである「オールドパー」というブランドを紹介していきたいと思います。
このオールドパーはなんといっても斜めに傾けるとそのまま倒れずに立つボトルとして有名です。また決して倒れないオールドパーは政治家が飲むお酒としても知られています。日々苦難や逆境と戦っている政治家が倒れることないように縁起物として飲むわけです。元内閣総理大臣の吉田茂や田中角栄などもこのオールドパーの愛飲者だったとか。
お酒は味だけでなくこうした豆知識や造られた理由などを知っておくとより一層楽しめますよ。
そんなオールドパーを紹介していきたいと思います。
オールドパーの歴史
今回紹介するスコッチウイスキーの名前は「オールドパー」と言われていますが、オールドパーの創業者はグリーンリース兄弟という人物です。たいていウイスキーの名前はその蒸留所や創業者の名前がつけられるものですが今回はそうではありません。名前の由来は、この世に150年以上生きたと言われているトーマスパーというイギリスの農夫の愛称であった「オールドパー」からきたものとされています。
グリーンリース兄弟は自分たちの造るウイスキーも長寿を全うしたトーマスパーのように長く後世に残り続いてほしいという想いをこめてつけたそうです。その願いは叶えられ、オールドパーは現在も世界中で愛されるスコッチウイスキーとして売れ続けています。
特に日本では、1873年に岩倉具視の欧米使節団が日本に持ち帰ったスコッチウイスキーとして知られており、そのウイスキーは明治天皇に献上されました。その後、吉田茂や田中角栄などの元内閣総理大臣にも愛飲されるくらい有名となりました。
オールドパーボトルが独特の「クラックルパターン」と呼ばれる独特のひび割れ模様をしている所や傾いても自立するという所などが、昔と変わらぬ形として長い間愛される理由の一つとなっています。
オールドパーの基本的なデータと値段
種別:ブレンデッド
原料:大麦麦芽、穀類
アルコール度数:40度(12年物)
43度(スーペリア)
46度(クラシック18年物)
内容量:750ml
値段(店頭によって値段は変わります)
オールドパーシルバー:3300円
オールドパー12年物:5400円
オールドパースーペリア:16200円
オールドパークラシック18年物:12000円
オールドパーの味
オールドパー12年物:やわらかく甘いフルーツでも連想させるような優しい香りとまろやかで長い余韻が特徴のオールドパー。ブレンデッドウイスキーならではの親しみやすさから日本食にも合わせやすいとされています。
オールドパースーペリア:口に含むとシェリー酒のような華やかな香りとスモーキーな香りがして、非常に滑らかな味わいがします。厳選された原酒をブレンドしているので高級感ある一本です。
オールドパークラシック18年物:アルコール度数46度と高めながらもその香りの良さには驚きを隠せない一本です。アーモンドやレーズン、チョコなどの熟成されたウイスキーの香りと穏やかなスモーキー香とのバランス力は秀逸です。
オススメの飲み方は?
和食に合わせるなら水割り
日本人に長い間愛されてきたオールドパーは、ロックやストレート、トワイスアップなど愉しみ方はたくさん存在します。しかしオールドパーの特徴の加水することによって香りがより一層引き立つことを利用して王道に水割りなんてどうでしょうか?
その味は日本食にも合うので食卓でぜひ飲んでほしいですね。
香りはじけるハイボールでもおいしい
冷えたグラスに氷を入れてグラス全体を冷やします。そのあとコップにオールドパーをコップの四分の一程度注ぎ、オールドパー1に対して3の割合で炭酸を注げば出来上がり。
炭酸がはじけて口の中一杯にオールドパーの香りが広がるのを楽しめます。どんなシーンでも最高に楽しめる飲み方です。
このようにオールドパーはさまざまな食事に合いますし、食後にロックスタイルで飲むのもカッコいいですよね。もし仕事や辛いことがあった時はぜひオールドパーを手に取りその不屈の精神(倒れないボトル)に励まされながら飲んでみてください。
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