今回は「テイスティングの基本用語」についてざっくりと解説していきますね!
まず、テイスティングをする際に、ウイスキー専門家や愛好家が使っている用語(共通の言葉)があります。

例えば、シングルモルトウイスキーはその個性ある香りと味わい、色を愉しむことが醍醐味です。そこでよく出てくるのがスモーキーさ、フルーティさなど特徴的な香りや味わいを表現する言葉なのです。

ウイスキーの香りや味わいをイメージするために、共通言語的な表現が使われているのです。ここで知っておくと世界が広がる、テイスティング用語をご紹介していきます。

 

ウイスキーのテイスティングとは?

 

初めて飲むウイスキーを選ぶ時、みなさんは何を基準にして、そのウイスキーを飲みますか?
多くの方が、インターネットで調べたりバーテンダーさんやウイスキー好きな知り合いに勧められたりといった感じですよね?

しかし、そこにどんな香りでどんな味わいでどんな色をしているのか書いてあったら嬉しいですよね?(本当は自分が飲んだものと比較できればなおいいんですが、、、)

例えば、「アードベッグ 10年(TEN)」のテイスティングノートをみてみましょう!

香り
爽やかで海を思わせるヨード香、燻製魚、炭焼コーヒーの香りに、柑橘系の果実の香りが加わる。チョコレートとタフィーの甘さ、シナモンスパイス、薬品のようなフェノールの香りが魅力的に入り混じっている。力強いピートのスモーキーな香りが広がる。

味わい
口当たりは、最初少しぴりっとした刺激があり、その後重厚感が現れ甘美な味わい。
フィニッシュはドライ。タバコの煙とエスプレッソコーヒーのフレーバーとともに、深みのあるピート香が口一杯に広がる。

余韻
余韻は長く豊かでスモーキー。砕いたピートや麦芽の甘みが残る。

この中に、「アードベッグ 10年(TEN)」の特徴を示すキーワードがあります。「ヨード香」「燻製魚」「力強いピートのスモーキーな香り」「甘美な味わい」「深みのあるピート香」など、「アードベッグ 10年(TEN)」の特徴が多く載せられているのです。

アードベッグは強烈な個性を持つウイスキーです。もし興味がありましたら、「アードベッグ(Ardbeg)-究極のアイラモルトウイスキー-をご覧ください!!個人的には、アードベッグはおすすめです!!

そして、これらの言葉こそが「テイスティングの基本用語」になるのです。
ウイスキーの理解に役立ち世界を広げてくれるであろう、さまざまなテイスティングの基本用語をまとめてみました。

 

ウイスキーの香りと味わいの基本フレーズ

ウイスキーの香りと味わいを表すフレーズには、スモーキー、フルーティー、ピーティーなどの用語があります。
ここでは代表的なものをご紹介していきましょう。

 

麦芽の香り、モルティ(シリアル系、穀物由来の香りや味わい)

表現例
・モルティ(麦芽) ・もみ殻
・小麦粉 ・マッシュポテト ・焼きたてのパン
・オートミール ・フスマ ・段ボール(紙)
など
原料である穀物の香りや味わい、大麦、ライ麦、小麦、トウモロコシなどです。
大麦麦芽が原料のシングルモルトウイスキーでは、「麦芽の香り」や「焼きたてのパンのような」という表現をよくみかけますね。
アルコールやその他の芳香に隠れがちですが、ウイスキーを手に取りこすりあわせることで原料の穀物本来の香りを感じる方法も参考になります。

 

スモーキー、ピーティー(ピート、ピート由来の香りや味わい)

表現例
・焚き火 ・バーベキュー
・スモーク(燻製)・ヨード
・薬品 ・消毒液 ・アスファルト
・マッシュルーム ・腐葉土 ・黒土
など
スモーキー、または麦芽の乾燥に使われるピート(泥炭)に由来する香りや味わいを「ピート」、ピートが効いた様子を「ピーティ」と表現されます。
ピート由来の香りと味わいに関する表現は、燻製や焦げ臭を表す「スモーキー」、これに土っぽい匂いが加わった「ピーティ」、さらにヨードのような人工的な薬品臭、正露丸のような臭いなどがあります。このようなクセのある香りが、スコッチウイスキー(アイラモルト)らしい特徴とされることもあります。

 

海、潮の香りやソルティ

表現例
・海 ・潮の香り ・塩味 ・漁船 ・港
など
海の香りは、海の近くに吹いている潮風のような、塩気を含んだ特徴的な風味を表現します。
ピートや使用する水、あるいは蒸留方法に由来して発生する風味といわれており、タリスカー蒸留所(アイランズモルト)をはじめ、島にある蒸留所で作られたシングルモルトウイスキーにみられる特徴です。

 

フルーティー、甘い香り(フルーツの香りや味わい、エステル)

表現例
・柑橘類
(レモン、オレンジ、グレープフルーツなど)
・ベリー系
(イチゴ、ラズベリー、チェリー、ブラックベリー、カシスなど)
・果実類
(リンゴ、ブドウ、洋ナシ、メロン、イチジク、など)
・砂糖漬けのフルーツ
など
原料にはないフルーツのような甘い香りや味わいが樽やその時の状況によって作り出されるのです。
また、フルーティな香りや味わいにも、柑橘系、ベリー系、果実系などの種類があり、ほのかに漂う甘みの中に感じられることがあります。

 

フローラルの香り、花の匂い、スパイシー(草花のような香りや味わい)

表現例
・干し草 ・葉っぱ
(青葉、枯れ葉、シソ)
・フローラル
(ヘザー、ジャスミン、スミレ、バラなど)
・ハーブ/ハーバル
(ミント、タイム、ローズマリー、バジルなど)
・スパイス
(ペッパー、クミン、ナツメグ、クローブなど)
・香油
(ユーカリ油、オリーブオイルなど)
フルーツとは系統が異なる草花のような香りや味わいがフローラルです。
スコットランドの代表的な花である「ヘザー」が想起されたり、ローズマリーやペパーミントといったハーブの香りや味わいは「ハーバル」と表現されることも。
また、干し草や葉っぱなど、「草っぽい香り」であったり、胡椒などの香辛料系の「スパイス」もフローラルに分類されます。
タリスカーのピリピリとした刺激の「スパイシー」な香りや味わいも、分類上はフローラルです。

 

ワイニィ(ワインのような香り)

・シェリー ・シャルドネ ・ポート ・オロロソ ・フィノ ・ココア ・チョコレート
・アーモンド ・ヘーゼルナッツ など

ワインの香りを感じさせ、ナッツ系などもここに分類されます。

 

ウッディ、樽の匂い(樽由来の香りや味わい)

表現例
・バニラ ・カスタードクリーム ・ハチミツ
・ココナッツ ・メープルシロップ ・トフィー
・キャンディ ・紅茶 ・白檀 ・ポートワイン
・バルサミコ酢 ・インク
など
ウイスキーの熟成に欠かせない木製樽。
長い年月をかけて樽の香りや味わいがウイスキーに移り、その樽ごとによって様々な香りがするのを味わうのも愉しみの一つです。
ミズナラ樽は日本人に合っているとされ、よく使用されているので目にする機会も多いですよ!
シェリー樽からは、レーズンなどのドライフルーツやシナモン、クローブのスパイシーさが感じられます。
ナッツ系の香りは爽やかな香りやど真ん中のウイスキーの表現にも使われることがあります。

樽の特徴

・オーク樽は、淡い黄金色とバニラやナッツのような香りが特徴です。
・ミズナラ樽は、あとに残るのはキャラメルのような濃厚な甘い香りが特徴です。
・バーボン樽は、ウィスキーを熟成される樽としては一番メジャー。
・シェリー樽は、ルビーのような深い紅色と甘美な味わいがあり、クローブのスパイシーさもあります。
・ボルドーワイン樽は、発酵した葡萄の風味がもわんっと香るのが特徴です。

 

サルファリィやフェインティの香り(余留臭、硫黄臭など)

表現例
・なめし皮 ・革製品 ・チーズ ・ワックス
・靴みがき ・プラスティック ・石鹸
表現例
・硫黄 ・硝煙 ・マッチ箱
・温泉タマゴ ・ゴム ・タイヤ
など
蒸留の残り香である余留臭、温泉のような硫黄臭など、ユニークを通り越して、こんな香りはちょっと…と言いたくなるような香りがあります。
こんな香りの表現があるのかと疑いたくもなりますが、余留臭は「フェインティ」、硫黄臭は「サルファリィ」という呼称で、きちんとした分類もされているのです。

 

まとめ

今回は、ウイスキーの香りや味わいを読み解く、多様なテイスティングについての用語をご紹介しました。
さまざまな香りや味わいを一つひとつ感じながら、ウイスキーをじっくりと味わい、自分の言葉で表現することができたらもうウイスキーマニアの仲間入りかな!?ぜひ愉しんでいきましょう!


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Whis&keyの運営部代表。日々ウイスキーの研究をしているが、奥が深すぎてついていけない(笑)ウイスキーが大好きで、もっとウイスキーを知ってもらいたいので初心者にもわかりやすい情報を、と奮闘中!ウイスキーに関連するビジネスをしていきたい!近日中にbarを開きます!